ワインの説明

＜生産者資料より転載＞

＜テイスティングコメント by me＞

（※以下 フェルム36 ルメルシマン グラン ブラン 2022 白のコメントです）

輝きのある濃いめのレモンイエロー。
りんご、りんごの蜜、レモン、グレープフルーツ、ほのかに白桃、白い花、ミネラルなどの洗練された綺麗な果実の香り。
口に含むと綺麗な酸味と涼しげなミネラル、それにりんごやりんごの蜜の果実の味わいが溶け合ったピュアな果実の味わいが広がります。
りんご、りんごの蜜、レモン、グレープフルーツ、ほのかに白桃などのドライな果実味。 綺麗な酸味と硬質なミネラルが洗練された骨格をつくります。 しっかりと凝縮した果実のエキスが中心にあり、海藻や蜜などの風味と微かな苦味。 余韻はスッキリ。

ミネラルをしっかりと感じる素晴らしく上質な白！ しっかりと凝縮したエキスを持ちながら、スッキリと辛口なフィニッシュが洗練されたスタイルをつくります！

※とても完成度の高い1本ですが、現在若干本領を発揮できていない印象ですので（瓶詰後日が浅いため？）、できれば数か月後以降の抜栓をおススメします。

（2023.9.5 抜栓二日目）

＜Ferme36（フェルム サンロク）＞

2014年春、私どもは長野県大町市平新郷（たいらしんごう）に移住し、葡萄の苗を植え始めました。毎年植栽を重ね、現在160ａの圃場に約4,000本の葡萄の木が育っています。 親子3人が暮らしていける身丈程の農業、100年後の子供達に誇りをもって引き渡すことのできる農業を実践できれば幸いです。ワイン造りを通して大町の味を引き出すことを生涯のテーマとします。

戦後間もない昭和20年代、松林や雑木林だったこの地が開拓され、先人による想像を絶するご苦労の賜物として農地が生まれました。今ではあたかも大昔からそうであったような田園風景がひろがります。私たちは彼らの開拓魂を受け継ぎ、この大地に立たせていただきます。

（フェルム36はココファームで長く働いていらっしゃった矢野さんご夫婦が立ち上げられたワイナリーです。）

＜フェルム36 ルメルシマン グラン ブラン 2022 白＞

原料：長野県大町市平新郷産（自家栽培葡萄）
シャルドネ50.8%、ソーヴィニョン・ブラン24.8%、 ピノ・グリ11.7%、ゲヴュルツトラミネール4.8%、 シルヴァーナー3.1%、リースリング1.8%、 シュナン・ブラン1.3%、その他1.7%
収穫：10月5日～10月19日

瓶詰日：2022年7月14-15日
瓶詰本数： 1663
アルコール度数：12.3%

品種毎に熟期を見極めながら収穫。密閉型バルーンプレスもしくは手動式のバスケットプレスによりホールバンチプレス（全房搾汁）。
果汁を澱下げした後、上澄みを他の容器にへ移動、野生酵母により発酵を始めました。
発酵中にアッサンブラージュ、混醸へ移行
発酵期間約2カ月。醗酵終了後、瓶詰直前まで6ヶ月間澱の上で貯蔵（シュール・リー）。
発酵及び貯蔵はステンレスタンク。
搾汁時と瓶詰時に極少量の亜硫酸を添加。
清澄、ろ過等の介入はありません。
一部ロットは瓶詰時亜硫酸添加なし：「BTL-SS」

2021は気象事由による収量制限（6月の花ぶるい）のおかげで、GRAND BLANCの品質になりました。2022は花ぶるいの障害はありませんでしたが、2021に並ぶ果実の凝縮感を得ることができました。樹齢が1年増した分、口中早くから大町の土地の個性を感じます。

溢れる果実味、グラスごと日ごと発見のある風味の移ろいをお楽しみください。

＜フェルム36 ルメルシマン グラン ブラン BTL-SS 2022 白 （瓶詰時亜硫酸添加無しバージョン）＞

（生産者資料より転載）
「ラベルの左隅にBTL-SSのスタンプがあります。瓶詰時亜硫酸無添加ロットの表示です。 葡萄搾汁時に果実味を保持するため極少量の亜硫酸を添加していますので、 「BTL-SS」も亜硫酸無添加（サン・スーフル）ではありません。 今開ける場合、瓶熟して開ける場合、どのような違いが生まれるか。 今後の醸造方法を探るうえで飲み手の皆さんと共に実験したいと思います。 現在は抜栓初日は「BTL-SS」が僅かに開いたニュアンスを感じる程度（差異は僅少）ですが、 抜栓三日目になりますと「BTL-SS」の方が随分と柔らかくなります。 カチッとしたテクスチャーがお好みの方には瓶詰時亜硫酸無添加をおススメします。」