• ヨハネス ツィリンガー パルセレール ブラン #1 2019 750ml
ヨハネス ツィリンガー パルセレール ブラン #1 2019 750ml

価格:4,036円(本体 3,669円)

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ワインの説明

<テイスティングコメント by me>

濃い目のレモンイエロー。
熟したレモン、夏みかん、キンカン、レモンピール、りんご、ミネラル、ハーブ、スパイス、しょうが、花などの活き活きかつ複雑な香り。
口に含むと高い凝縮感と力強いミネラルの骨格を持った、生命力溢れる柑橘系の果実味が広がります。
熟したレモン、夏みかん、キンカン、ライム、レモンピール、りんごなどの極辛口の果実味。 酸味は力強く、豊かなミネラルと共にしっかりとした骨格を造っています。 レモンピールのような爽やかな苦味が味わいにアクセントをあたえ、 ほのかにハーブやスパイスの風味も感じられます。 凝縮感高く、ピュアな味わい。 余韻も活き活きとピュア。

活き活きと溢れる生命力と洗練されたピュアなスタイルが同居する1本! 柑橘系の果実味と豊かなミネラルがギュッと凝縮した味わいには高いポテンシャルを感じます! 力強い硬質な酸味がありますが、それもまた美味しい!

(2021.5.19 抜栓二日目)

<インポーター資料より転載>

WeinvertelのVelm-Gotzendorf(フェルム=ゴッツェンドルフ)。 この地で30年以上前から有機栽培を手がけたパイオニア。Demeter認証。 2012年から1980年生まれの現当主ヨハネスに代替わりしています。

ハンス・ツィリンガーは、オーストリアにおけるオーガニック栽培の先駆者の一人です。彼は当時すでに、古代の葡萄品種やクローンを探していました。 オーガニック栽培の手法は養豚経験の結果から生まれました。

ハンス 『私たちの豚は、非常に過保護に育てられていましたが、しばしば病気がちでした。抗生物質を用いた治療を試みたりしたのですが、治すことが出来ず、何度か豚達を屠殺せざるを得なくなりました。1980年代、子豚たちが瘢痕から来る病気に苦しんでいた時のこと、従来の治療法は効果がありませんでした。私の父は、その昔は酢を塗付して治療したことを私に教えてくれました。そして、解決したのです。これが私の転機となりました。私はドイツの有機栽培農園を訪れ、見聞を広めました。1984年に、有機農法に転換しました。養豚を含め、様々な農業のすべてに有機栽培を実行することは不可能だったので、事業は自然と絞り込まれ、1994年にはワイン醸造を開始しました』。  彼をワイン造りに導いた決定的事項はSteinthal(シュタインタール)に植わる樹齢100年のSt.Laurent(ザンクト・ラウレント)でした。

『年を問わず、この畑は常に健全で熟した葡萄を育んでくれます。この葡萄は房は少ないものの、とても上質な葡萄です。無農薬栽培に取り組んだ契機であり、知名度の低い品種であっても同様に手間をかけます。』 今日では、30年に渡って有機で栽培された畑はヨハネスに引き継がれています。生命力を引き出された葡萄は、ヨハネスの哲学、セラーでの最低限の干渉によって、長い生命力と多彩な魅力を持ったワインへと昇華します。2013年からは葡萄の購入を止め、すべて自社栽培の葡萄によるワインとなりました。 畑のコンポスト治療のために、畑には50種類ものハーブが植えられています。 『除草と殺虫の効果を持つタイムだけでなくペパーグラスやシトラス・タイムが必要です。畑の緑化だけでなく植物の保護にも繋がります。』

(ヨハネス ツィリンガー パルセレール ブラン #1 2019 白)
私たちはこの涼しい地に根差し、温暖化による気候変動があっても冷涼なこの産地のワインを造り続けることが願いです。 このワインのコンセプトは、テロワール。 土地の起源とは単一畑による表現に限定するのではなく、その畑を耕作し導く造り手のサインがそこに刻まれていなければなりません。 このワインは私が造っていた単一畑ワインReflextionシリーズの更なる発展形です。

古い葡萄畑の中でも最も冷涼な区画からのセレクションです。森林に近く、北、北東向き。 風通しの良い丘陵上部に位置しています。すべてが石化砂岩質土壌です。
葡萄:ヴェルシュリースリング62%、シャルドネ38%(黄金分割比に基づいてブレンド)
樹齢:35年
畑・土壌:北東向き斜面、森林に近い丘陵上部。石灰質砂岩
醸造・熟成:全房のヴェルシュリースリングをアンフォラで発酵、圧搾後500リットルの木樽で熟成。 シャルドネは全房のままNumenの古樽で発酵、そのままフロール(産膜酵母)と共に10か月熟成。瓶詰めの1か月前にブレンド。 ヨハネスより:石のような張り、スパイシーでミネラルを感じさせます。口の中を押し上げるように長く持続する余韻。

固定観念から目を覚ましてくれるようなヨハネス・ツィリンガー。 その思慮深さと経験を形に変える才能はずば抜けており いつも驚きと喜びを与えてくれます。

『ギリシア文字Φで表される黄金分割比。 これに基づいてブレンドしたワインを造ったんだ。』 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E9%87%91%E6%AF%94

最初に聞いた時には全く理解出来なかったのですが 飲んでみて震えました。 今までのワインの出来栄えを考慮すれば相当なものが出来上がると思っていましたが、 予想を大きく上回る完成度、長く消えない余韻。 時間を繋ぐレボリューションともまた異なる彼の世界観、 手間暇かけて丹念に育てた葡萄を更に次元の高い作品として造り上げる彼のセンスに脱帽です。 ここ数年でコメントに最も苦心したワインですが、これはもう飲んでほしい…。

香りだけではなく果実の旨味すら感じさせる柑橘、レモンピールにシナモンやコリアンダー。 溌溂とした酸の軸に絡みつくようなたっぷりとしたエキス。 グレープフルーツジュースのような酸味は果皮のビターさを伴い口の中を支配する。 同時に重なるように畳みかける果実、洋ナシ、白桃、レモン、ジンジャー。 フロール(産膜酵母)のスペック由来だが、ジュラ的な酸化香は感じられない。 あくまでも果実の壮大な交響曲を引き立てる一要素でしかない。 演奏を終えたレコードがゆっくりと回転を止めるように波紋を描いて長く長く続く余韻。 抜栓から三日目まで上昇していくポテンシャルの高さ。 言葉で表現が難しすぎてコメントも難産。百聞は一飲にしかず。 是非、体感してほしいワイン。

相応しい音楽はEverlong / Foo Fightes(ヨハネス談)

(2021年4月)

 

ワイン名: ヨハネス ツィリンガー パルセレール ブラン #1 2019
造り手: ヨハネス ツィリンガー
ヴィンテージ: 2019
容量: 750ml
味わい: 白辛口
産地: オーストリア
品種: ヴェルシュリースリング62%、シャルドネ38%(黄金分割比に基づいてブレンド)
特徴: ビオディナミ
輸入元: オルヴォー